耳の病気
耳の病気

耳は「聞く」という日常生活に欠かせない機能を担う、とても繊細な器官です。「なんとなく耳が聞こえにくい」「耳の中がかゆい」「耳鳴りが続いている」「耳から液体が出ている気がする」など、耳に関するお悩みはさまざまです。こうした症状は、疲れや一時的なものと思って放置されてしまうことも少なくありませんが、中には早期に適切な治療を受けることが大切な病気が隠れている場合があります。
当院では、耳に関するさまざまなお悩みや症状に対して、丁寧な問診と検査をもとに診断・治療を行っています。「大したことないかも」と思わず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
以下のような症状が続いている場合は、耳の病気のサインである可能性があります。早めに耳鼻科を受診されることをおすすめします。
これらの症状のうち、いくつか思い当たる方は、ぜひ当院へご相談ください。
外耳炎は、耳の穴から鼓膜の手前までの「外耳道(がいじどう)」に炎症が起きる病気です。耳掃除のしすぎや、プールや海水浴後に水が入ったままになることで、細菌や真菌(カビ)が繁殖して発症することが多いです。症状としては、耳の痛み・かゆみ・腫れ・分泌物などがみられます。特に耳を引っ張ったときや、耳の入り口を押したときに痛みが強くなるのが特徴です。
治療では、外耳道を清潔に保ちながら、症状に応じて抗菌薬の点耳薬や塗り薬を使用します。症状が強い場合は内服薬を用いることもあります。耳掃除のやりすぎは外耳道の皮膚を傷つけ、外耳炎を繰り返す原因になるため、注意が必要です。
急性中耳炎は、鼓膜の奥にある「中耳(ちゅうじ)」という空間に細菌やウイルスが感染し、炎症を起こす病気です。特に乳幼児や小学校低学年のお子さまに多く見られますが、大人にも起こることがあります。風邪(上気道炎)をきっかけに、鼻や喉の細菌・ウイルスが「耳管(じかん)」を通って中耳に侵入することで発症します。
主な症状は、耳の強い痛み・発熱・耳だれ(耳から膿が出る)・耳が聞こえにくいなどです。お子さまの場合、言葉でうまく伝えられないことも多く、耳を触る・不機嫌になる・ぐずるといった様子で気づくことも少なくありません。
治療では、細菌性の場合は抗菌薬(抗生物質)を使用し、痛みや発熱に対しては解熱鎮痛薬で対応します。症状が重い場合や薬で改善しない場合は、鼓膜を少し切開して膿を排出する「鼓膜切開術(こまくせっかいじゅつ)」を行うこともあります。
滲出性中耳炎は、中耳に液体(滲出液)がたまる病気です。急性中耳炎の治療後や、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)などが原因で耳管の機能が低下し、中耳の換気がうまくできなくなることで発症します。
痛みや発熱がないことが多いため、気づかれにくいのが特徴です。特にお子さまでは「聞こえにくい」という訴えが少なく、聞き返しが増えたり、テレビの音が大きくなったりすることで親御さんが気づくケースもあります。
治療は、まず原因となっている鼻や喉の病気を治療することが基本です。それでも改善しない場合は、鼓膜を切開して液体を排出したり、「鼓膜チューブ留置術(こまくチューブりゅうちじゅつ)」といって小さな管を鼓膜に留置し、中耳の換気を助ける処置を行うこともあります。放置すると難聴が続き、言語発達に影響が出ることもあるため、早めの受診が重要です。
耳管とは、中耳と鼻の奥(上咽頭)をつなぐ細い管のことで、中耳の気圧を調整する重要な役割を担っています。この耳管が正常に機能しなくなることで、耳の不調が起こります。
耳管が狭くなった状態が「耳管狭窄症」で、耳の詰まり感・難聴・耳鳴りなどが生じます。一方、耳管が常に開きっぱなしになった状態が「耳管開放症」で、自分の声が大きく響いて聞こえる(自声強聴)・呼吸音が耳に響くなどの症状が特徴的です。急激なダイエットや疲労・ストレス・妊娠などが原因になることがあります。
治療法は症状や原因に応じて異なり、点鼻薬・内服薬・生活習慣の改善などを組み合わせて対応します。
突発性難聴は、特に前触れなく突然片方の耳の聴力が低下する病気です。耳鳴りや耳の詰まり感を伴うことが多く、めまいが生じる場合もあります。原因は完全には解明されていませんが、内耳の血流障害やウイルス感染などが関与していると考えられています。
治療は、できるだけ早く開始することが回復への鍵です。一般的にはステロイド薬の内服や点滴を中心に治療を行います。発症から治療開始までの時間が早いほど、聴力が回復しやすいとされていますので、「突然耳が聞こえなくなった」と感じたら、できるだけ早く耳鼻科を受診してください。
メニエール病は、内耳のリンパ液のバランスが崩れることで起こる病気で、「ぐるぐる回るようなめまい」「耳鳴り」「難聴」「耳の詰まり感」の4つの症状が繰り返し現れるのが特徴です。めまいの発作は数十分から数時間続くことがあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
過労・睡眠不足・ストレス・塩分の摂りすぎなどが発症や悪化のきっかけになりやすいとされています。治療では、内リンパ水腫(ないリンパすいしゅ)を軽減するための薬物療法や、生活習慣の改善・ストレスケアが中心となります。
耳の健康を守るために、日常生活の中でできるケアをご紹介します。
耳垢(みみあか)は自然に外へ排出される仕組みが備わっています。綿棒などで奥まで掃除するのは、外耳道の皮膚を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んでしまう原因になります。耳掃除は月1〜2回程度、入り口付近を優しく拭う程度にとどめましょう。
水が耳に入ったままになると、外耳炎の原因になります。入浴や水泳後は頭を傾けて水を出し、タオルで優しく入り口付近を拭くようにしましょう。綿棒で強く拭うと皮膚を傷つける場合があるため注意が必要です。
強く鼻をかむと、耳管を通じて細菌が中耳に侵入しやすくなります。片鼻ずつゆっくりかむ習慣をつけることで、中耳炎の予防につながります。
耳の症状は、放置すると難聴や耳鳴りが慢性化してしまうことがあります。「様子を見ていればよくなるだろう」と思いがちですが、気になる症状がある場合は早めに耳鼻科を受診することが大切です。
当院では、外耳炎・中耳炎・難聴・耳鳴り・めまいなど、耳に関するさまざまな症状に対して、丁寧な診察と検査をもとに診断・治療を行っています。耳の専門的な検査機器を用いて、聴力の状態や鼓膜の様子を詳しく確認しながら、患者さまお一人おひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。
「たいしたことないかも」と感じる軽い症状から、長く続く耳の不調まで、どうぞお気軽にご相談ください。岡山市北区にお住まいの患者さまをはじめ、近隣の地域にお住まいの患者さまも、ぜひ当院へお越しください。
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